「痛みの破局化」とは

こんばんわ!!横須賀うみかぜカイロの玉田です。GW3日間終わりました。子供たちの元気は底なしですね。。。今日はしっかり寝て明日に備えますね!!

さて、今日の痛みの雑話は「痛みの破局化」についてです。

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「慢性疼痛診療ハンドブックより」

危険な痛み以外であれば、たいていの痛みは数日から数か月で痛みが無い状態に戻ることでしょうから、あんまり気にせずに過ごせばいいわけです。しかし、それが出来ない方々も多いのが実情です。

なんで、なんでもない腰の痛みが数年も続いていたり、普通ではありえない程の強い痛みを訴えるのでしょうか?

なかなか改善しない方々に共通する思考があります。

「痛みという体験」を否定的に捉えてしまう思考を「痛みの破局化」と言います。

痛みの破局化には3つの側面があります。

1、痛みの事を何度も繰り返し考えてします「反芻(はんすう)」

例)朝、起きた時に痛みが消えているかどうか確認してしまう

2、痛みの危険性を増幅してしまう「拡大視」

例)なにか重大な病気が潜んでいるに違いない

3、痛みの対して何もできないという「無力感」

例)自分ではもう何もできないので私の痛みを取ってください

このような思考は回復に大きな影響を与えます。治るはずの痛みが長引いて治らない。そういった患者さんは痛みの破局的思考がないか注目しなくてはいけません。問診や施術中での会話で気づくことも多いですが、破局的思考の程度を測る心理テストもあります。

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「破局的思考尺度(PCS)」

数字が高スコア程、破局的思考が強いと言えます。

痛みは感覚と不快な情動の体験です。

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侵害刺激が入力されないように施術することは最重要項目ですが、そもそも侵害刺激が入力されていないにも関わらず、依然として「不快な痛み」を訴える患者さんに対しては違った角度からのアプローチが必要なのです。

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