坐骨「神経痛」と肋間「神経痛」

こんばんは!!横須賀うみかぜカイロ院長の玉田です。
土曜日に来院された新患さんお二人のお話です。

お二人とも色々な病院・治療院・整体院に行かれたようですが良くならずうみかぜカイロのHPを見つけて来院されました。

お一人はヘルニアと診断された「坐骨神経痛」、もうお一人は右わき腹に激痛がおこる「肋間神経痛」と診断されたとのことでした。

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「坐骨神経痛」

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「肋間神経痛」



奇遇にもお二人とも「神経痛(しんけいつう)」でした。しかし、お二人に詳しくお話をお聞きするとどうやらそれぞれ「痛みのタイプ」が違うようでした。

坐骨神経痛の方は「動いていなければ痛くない・動きによって痛い」
肋間神経痛の方は「動かしても痛くなく、急に劇痛に襲われる」
とのことでした。

臨床経験上、普通じゃない痛み=神経痛は少ないです。ほとんどの方は神経痛ではなく、筋肉性の痛みが多いのです。今回の場合も坐骨神経痛でお困りの方は臀部の筋肉が主な痛みの現場でした。このタイプは治療に好反応を示しやすく改善しやすい傾向にあります。

わき腹の痛みも「前鋸筋」という筋肉が原因となることもありますが、今回の「肋間神経痛」の患者さんは筋肉のこわばりも見つからず、力を入れても痛みの再現性がなく、筋肉の痛みではない様子でした。(帯状疱疹ではないとのこと)

さらに詳しくお話を聞くと、「ピリピリ痛い」「電気が走る」「グサグサ刺される痛み」とのこと。なにかすると痛くなるわけでもなく、急に痛くなる。ただし常に痛いわけではない。睡眠障害、気分障害、仕事・家族関係のストレスなどが関わっているようでした。

痛みのタイプでいうと「神経障害性疼痛」に分類される痛みのようです。

このやっかいな神経痛、さらに末梢神経の異常か中枢神経の異常かによっても違いが生じます。

この方はおそらく中枢感作(CS)の疑い

画像の説明

本来痛みを抑えてくれる働きも低下しているのかもしれません。
この場合は痛みの局所に原因はあるとは限りません。

今回のお二人の新患さん
同じ「神経痛」と診断された方でも痛みの現場は違うのでそれぞれ異なるアプローチをしていかなくていけませんね。

特に慢性痛でお悩みの方は末梢の局所の問題の割合は少なく、「脳」へのアプローチが必須になります。

末梢の病理的なトラブルはお手上げですが、CSに関してはどこに行っても良くならないと言われている方々のお役に立てられるよう今後も勉強していきます。

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