術後瘢痕疼痛症候群でお困りのAさんのその後経過

こんばんは!!横須賀うみかぜカイロ院長のたまだです。今日は先日投稿した「術後瘢痕疼痛症候群」でお困りのAさんのその後の経過報告です。
前回の記事はコチラ→「術後瘢痕疼痛症候群

手術をした痕が10年以上も痛む厄介な症状です。それに伴い、寝返りなどの動作痛、下肢のシビレ、首の回旋痛、肩の凝り、睡眠の質の低下などでお困りでした。

前回5回目までの施術で寝返りなどの動作痛、シビレ以外の症状は改善傾向がありましたが、手術痕がある腰骨付近の痛みに変化はありませんでした。そこで、前回は「慢性疼痛のペインマネージメント」を知っていただこうとコチラのサイトをご紹介しました。「Pain Management Network日本語版

患者さんご自身の痛みを自己管理するための技術と知識が紹介されています。

その中で「痛みのゲート(門)」の概念が紹介されています。

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以下「痛みの紹介」から

『慢性痛で診察に来る人の多くが、X線やスキャンなど多くの検査を受けてきます。でも検査では、何も見つからないことは珍しくありません。そういった場合、痛みは頭の中だけのもの、または、でっち上げられたものかもしれないというメッセージとなることがあります。また別の場合には、痛みの引き金となっている損傷や病気が、それほど大きくないにもかかわらず、ゲートが開いてしまい、ゲートを通る痛みの情報量が増し、その結果はるかに強く痛みを経験するということもあります。

実際に私は、関節炎だけでなく、神経痛、帯状疱疹の痛み、癌の痛み、狼瘡など自己免疫疾患による痛みなど、さまざまな種類の痛みをもつ人を大勢診てきました。こういったさまざまな病気は全て、痛みの引きがねになるのです。 しかし、このゲートの概念は、こういったさまざまな病気をもつ全ての人に、等しく関係するもので、同じように重要です。つまり、ゲートが開き、ゲートを通る痛みの情報量が増えると、痛みの経験はさらにより強くより強烈になる―そしてそれは、ゲートで情報量の増幅が起こっているからなのです。

しかし嬉しいことに、ゲートを閉じて、痛みの情報量を下げる手立てがあります。 現在分かっていることは、脳から脊髄にかけてこの神経系のゲートをコントロールすることができる経路があり、その経路を通って脳から放出された化学物質が下りていくということです。

これらのうちのいくつかは、ゲートを開く役割の興奮性化学物質で、これらのうちのいくつかは、ゲートを閉じゲートを通る情報量を抑える抑制性化学物質です。 私たちの思考や感情によって、使われる経路が変わったり、放出される化学物質の種類が変わったりすることがわかっています。 例えば、私たちが疲れていたり、ストレスにさらされていたり、不安だったりすると、ゲートを開く興奮性化学物質が放出され、その結果、痛みは増大されます。

反対に、私たちが落ち着いてリラックスしているときは、ゲートを閉じる抑制性化学物質が放出され、その結果、痛みは軽減されます。

だから、私たちの考えや気持ちは、どのように痛みを経験するかについて、とても重要なのです。

研究からわかったとても興味深いことは、神経可塑性の概念に関係しています。

簡単に言うと、それは、脳と神経系は絶えず変化し続けているということです。

嬉しいことに、これは私たちに希望をもたらしてくれます。つまり、私たちがそう望むなら、脳を再トレーニングして痛みの情報の増幅を減らし、その量を少なくする手立てがあるのです。

痛みを和らげるために役立つ戦略があらゆる範囲にわたってあります。

運動、リラクゼーション、気晴らし、瞑想、食事療法など・・・。 こういったこと全てが、痛みに対処するのに有効であることを、私たちは知っています。ただし、一つの手立てで目的を達成できるトリックのようなことは、まずありません。 つまり、こういったこと全てに目を向けて、その中で自分にとってうまく行くものを見つけ、それに取り組むべきだということなのです。』以上

じつはビックリなことが起きました。さきほどのAさん、寝返りする時は常にいつも痛みがあったのですが、前回施術終わりから今日まで痛みが無くなったのです!!まだシビレはありますが8年以上も感じていた痛みに変化が起きたのです。これは大きな成果です。

痛みの変化に一役買ったであろうことがこれ↓↓↓

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和紙で作られた工芸品です。Aさんの趣味だそうです。これを作っているときは痛みの事も忘れるそうです。うみかぜカイロの為に作って頂いたので、カルテ入れにしています。Aさん有難うございます。

慢性疼痛は本当に厄介な症状ですが、ご自身の「治る力」を信じて諦めなければ、きっとよい方向に進めると思います。

そのためには、まずは「痛みについて知ること」です。

うみかぜカイロでは今後もどんどん情報を発信していきます。

今回の記事は「術後瘢痕疼痛症候群」のAさんの改善に向けた大きな成果のご報告でした。有難うございました。

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